2016年5月27日金曜日

小平市のシンポジウムのお知らせ

3年前の2013年5月26日に実施された小平市の住民投票は、昨年9月に情報公開裁判も上告棄却となり、小平市が投票用紙を焼却したため、投票された結果を永遠に知ることが出来なくなりました。

昨年夏に実施された272人の小平市の有権者に対するインターネットアンケート調査によって、小平市の住民投票で投票した人の64.4%が、道路計画を「住民参加で見直すべき」に投票したこと、78.8%の人が「投票結果を開示すべき」と考えていたこと、などが明らかとなりました。この論文について福地さんにご報告いただき、その内容を踏まえ、住民投票のあるべき姿について、講師陣に討論していただきます。

日 時:2016年5月29日(日)13:30~16:30
場 所:津田公民館ホール(定員96名・先着順)
資料代:300円

報 告:「小平住民投票市民アンケート結果について」 
    福地健治氏(早稲田大学社会科学研究科修士課程)

討 論:卯月盛夫氏(早稲田大学社会科学総合学術院教授)
    國分功一郎氏(高崎経済大学経済学部准教授)
    武田真一郎氏(成蹊大学法科大学院教授)

主 催:小平都市計画道路に住民の意思を反映させる会


小平都市計画道路に住民の意思を反映させる会 事務局
twitter:@jumintohyo2013

2016年5月24日火曜日

西岡真一郎市長と2回目の面談をしてきました!


5月18日、はけ文としては2回目の市長面談をさせていただきました。前回は2月4日で、まだパブコメの締め切りも計画決定もする前のことでした。計画決定後初めての面談です。
はけ文からは、安田、横須賀、矢澤、斎藤が参加しました。小金井市は西岡真一郎市長と都市計画課の西川課長他お二人が面会くださいました。
まずははけ文より「小金井市の2路線は市議会でも陳情が通り、意見書も出され、パブリックコメントも圧倒的な数が集まりました。それにもかかわらず計画が決定してしまった。市長も都庁に出向いて担当の方とお話しいただたということなんですが、我々の意見は全く取り入れてもらえなかったという印象です。今、小金井市としてはどのようにお考えなのか、今日はぜひ聞かせてください。」とお話ししました。
市長から「これまで市民からはたくさんの意見が寄せられている。3月22日に市長として東京都に意見を述べてきました。その後、市議会では陳情3件も通り、意見書も通りました。議会で陳情が通ったということは、私としてはとても重く受け止めております。
ここに掲げた4点の立場に立ち、今後も丁寧に東京都と協議してまいりたいと考えている。1点目に事業着手が早期化することがないように、2点目は今後も継続的な協議を都と市で続けたい、3点目は都市マスの内容を尊重していきたい、4点目は自然環境と景観に十分配慮する。中でも都市計画マスタープランを守っていくことは非常に大切なことと考えています。」
「景観に配慮すると言われていますが、3.4.11号線は例えば切り通しになった場合、切り通しののり面を緑化するとかそういうレベルの話なのか、切り通しではまずいので地下化するとかなのか、どのような意味での配慮なのかお聞かせいただきたい」とうかがったところ、
市長「道路の工法はまだ一切決まっておらず、知らさせれてもいません。まだその段階にないので、これだけ大きな道路事業はとても時間がかかりますし、住民合意なくして事業認可は難しいと感じている。小金井市としても東京都とじっくり向き合って話し合う必要があると感じています」とのことでした。
市議会が陳情を採択したこと、そして私が東京都に伝えてきた4点について、都側が重く受け止めていると感じています。」
はけ文としては市長の都に伝えた4点は、環境に配慮すれば道路は作って良いというような、東京都なりの解釈をされないかとても心配だとお伝えしましたが、市長は「都は重く受け止めた」と強く感じておられるようでした。
「引き続き東京都との協議は続けていくし、皆さんとの意見交換も続けていきたい」と言ってくださいました。
「市長の思っておられる考えが市民に伝わっていない。市長が道路をどうしたいと思っておられるのかそれがわからない。ぜひもう少し踏み込んだご答弁をいただけたら、私たちも心強いです」とお願いしました。
 最後に舛添都知事の定例記者会見で直接質問をぶつけ斉藤円華さんから「都知事は道路を作る気満々ですよね。都知事のご答弁をどのように受け止められましたか?」と質問。それに対して市長からは「事業主体の長としては当たり前のことだろうと思っている。しかしながら地元のことは考えなければならないというようなことを言っておられますし、個別の路線名が出た知事会見というのは異例なことだと感じています。地元の方々の反対の声が多いことを知事自身が認識してくれたんだろうと感じました。」
引き続き都の調整を進めるとお約束いただきました。

今後のスケジュールとしては、特に都からは何も連絡なく、10年間の間に事業が始まるということしかわからない。次に連絡があるのは事業認可前の測量の説明会の時に住民に直接、説明会の案内が来るのではないかということでした。

【重要なまとめ】西岡市長は陳情が採択されたことを重く受け止め、都市計画道路は作らせない立場で、都と協議していくという立場を私たちにはっきりお示しくださいましたことをここにご報告します。