2016年3月10日木曜日

建設環境委員会報告

3月8日(火)小金井市議会、建設環境委員会が小金井市役所第一庁舎内会議室にて開催されました。

建設環境委員会の議員は8名。
議長:露 口 哲 治 (小金井自由民主)
副議長:百 瀬 和 浩 (リベラル保守)、吹春やすたか(自民党)、 林 倫 子(生活者ネット)、
斎藤康夫(こがねい市民会議)、 紀 由紀子(公明党)、 篠原ひろし(改革連合)、 板倉真也(共産党)

この日都市計画道路関係の陳情は3件出され、その内「はけ文」と「野川ほたる村」の2団体が陳述をしました。陳述は午前中に行われましたが、その時は傍聴席はいっぱいで、入りきれなかった方は隣の部屋での音声のみでの傍聴となるほどでした。
陳述されたほたる村の上原さん、はけ文の安田、どちらもとても心に染み入る良い陳述でした。長年にわたり<はけ>と野川の自然環境は多くの人々の手によって守られたきたこと、東京都も自然再生事業として大きく関わってきたことなどの説明、そしてはけの貴重さをそれぞれの立場から述べ、安田は防災の面、交通安全の観点からもしっかりとした考察を述べました。(はけ文の陳述全文はこちら

その後、質疑に入り、板倉議員、林議員、斎藤議員、百瀬議員から非常に具体的な反対の質疑がなされました。板倉議員は「東京都から道路整備の必要性を尋ねる文書が来た時に小金井市は該当なしと答えている。なのに都市計画道路の案が出てきた時になぜ意見しなかったのか。市施工道路は該当なしなのに、都施工になったら考えが変わるのか?」という質問、紀議員は「この道路は進めていくというのが小金井市の判断なのか?文書で示してほしい。住民向け説明会をぜひ開いてほしい」。林議員は「ぜひ都に意見を示してほしい。その日程を調整中とさっき言われたがいつ頃になるのか。それとももうすでに示したのか?」と質問。しかしながら担当部局の都市計画課は「東京都施工の道路であるから、市としては何かを判断する立場にはない」とか同じような説明が繰り返し繰り返しなされるだけでした。日程も「折々に市民の意見は都に伝えて参ります」というだけで、いつなのかどのようなかたちでなのかも示されませんでした。(折々に都庁の廊下での立ち話程度に伝えてくれるのかもしれません・・・)。
西岡市長からどのようなお言葉がいただけるのか私達は注視していましたが、どの質問に対しても「東京都施工の道路なので・・・」と部局と同じ回答を繰り返すだけ、書いてあるものを読むだけに終始されました。

斎藤議員からは「50年以上前の都市計画道路はもっと見直すべき、はけの現場を見ないで決めている計画としか思えない。市民から賛成の意見が出ているなら具体的にどんな意見か教えて欲しい。そしてどんな道路構造になるのかも知りたい」という質問が出ました。
篠原議員だけが賛成の意見を述べました。「昭和50年代後半から連雀の拡幅を求めてきた経緯がある。東町は東西戦争で二枚橋通りも狭くて大変苦労している。2本の道路ができたら渋滞は緩和される。3.4.11はアンダーパスでいいと思う」との意見でした。
百瀬議員は「国分寺も国立も文化財や<はけ>を理由にしっかりと反対の意見を都にあげて、実際に計画を見送りにしている。同じような理由の近隣市があるのに、なぜ小金井は東京都に何も言えないのか。小金井市の都市計画マスタープランは小金井の自然についての憲法のようなもの。これに『緑の保全に勘案し、将来的に都市計画道路3.4.1号線は一定区間での路線の変更などの可能性について検討します』と書いてある。野川の保全についても書いてあります。これとの整合性はどうなるのか?」と具体的な質問でした。これに対しては市長から「マスタープランを基本に進めます」との答えを引き出すことができました。

このような議論が続いて、そろそろ採決かなというところで、紀議員が、突然に「資料要求している」と言われて、一同びっくり。なんの資料なのか問うと「市民から届いている様々な声を文書にして出してほしいと要求している」とのこと。「市民の声は陳述でも聞いているし、いろいろもう出てきている。必要ないでしょう」と言ってくださる議員さんもいましたが、資料要求を通すことは民主主義の基本ということで、資料要求が通り、採決は保留のまま予備日(23日)に持ち越されました。紀議員もはけ文が出した陳情に、「今議会での決議を希望します」という一文は理解しているのでそれは守ると言われているので、委員会予備日の23日、そしてそれを受けて本会議の25日で必ず採決していただきたいと思います。

でも本当は昨日採決してほしかった。できるだけ早いほうが都の決定に影響すると思うのです。公明党には陳情するにあたり、ご相談の面会を申し込みましたが、「市民の声は様々聞いているので面談の必要はない」とお断りになりました。しかし今回あえて採決を延ばしてまで市民の声を知りたいという請求に私たちはショックを受けています。この引き延ばしにどのような真意があるのかとても知りたいところです。
(報告・横須賀)

*審議保留となったため、署名期間が延びました。22日の正午に追加を提出しますので、ぜひ皆様署名をお寄せください。よろしくお願いいたします。

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