2016年1月28日木曜日

「小金井市都市計画課に聞きに行こう」の報告

ブログのアップが追いついていませんが、1月20日(水)に小金井市へ道路についての説明を求めた時に聞いてきたことをまとめました。説明は都市計画課課長です。

1
都市計画道路のメリットの説明
電柱を地下化、緊急車両が通りやすくなる、車歩道分離で人身事故が減る
交通の円滑化、渋滞の緩和、CO2の削減ほか

2
優先整備路線に選定された経緯
平成26年・27年の2年間をかけて、全体の計画について23区26市2町で協議してきた。
策定検討会議は平成25年から5回行ない、平成27年11月会議で都から案が示された。
最終的な選定は、東京都でおこなった。決定の会議に小金井市として立ち会っていない。

第三次事業化計画(平成18年)で優先整備路線に選定された梶野町の
《3.4.8号線》※市施行は進捗していないので、小金井市は四次には上げなかった。(財政難で進められない)

《3.4.1号線》
連雀通りの拡幅によって問題を解消するのが妥当、との市民から意見

<回答>
連雀通りの現在のルートは、都市計画道路ではない。→市施行となる
拡幅については、中町自治会なども参加し、超党派で集まり検討した。
法的根拠がないため用地買収がむずかしく、拡幅を断念。
安全対策(ミラーの設置等)を行なった。
連雀通りの現状は都も充分に認識している。

《3.4.11号線》
平成24年に策定された小金井市都市計画マスタープランで、必要とされた。


3
市民からの要望
計画を知らない地権者も大勢いる。もっと広く分かりやすく広報してほしい。選定された2路線について、パブコメを書くほどの情報がない。小金井市として道路の必要性や選定理由をきちんと表明してほしい。小金井市民のための地図をつくってほしい。

<回答>
都と相談する。ご意見はうけたまわる。地図は権利の問題がありむずかしいが検討する。

市民の上記要望に対する回答を文書で出すように要請、了承される。

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話を聞いての感想

《小金井市の選定理由》
市施行の場合、財政事情で進捗は見込めない。
しかし、都市計画を進めることは行政の使命である←ここ重要。
小金井市の都市計画道路の整備率は43%と低く、これではまずい。
都施行だと市の財政負担はない。

《3.4.1について》
連雀通りの拡幅は止まったまま。
法的根拠なく住民を立ち退かせ、財政の厳しいなか用地買収するのは相当に覚悟がいる。
→3.4.1号線は連雀通りから西に伸びる路線。ここなら都施行なので市の財政負担はない。
法的根拠もあり進捗しやすい。
それが市の選定理由である。それ以下でもそれ以上でもない。

しかし!
都市計画マスタープランに、「3.4.1号線に関して、はけの保全を勘案し、
将来的にはの一定区間で路線変更などの可能性について検討する」とある。
小金井市として、この点について協議したのか。恐らくしていない。
市は連雀通りの拡幅をあきらめてしまっている。
はけの保全のために市がどこまで本気でやるか、という問題である。

《3.4.11について》
都市計画マスタープランに、3.4.11の連雀通り以南の整備推進を都に要望する、
とある。議会でも議題に上がっている。南北路が必要との声も多い。
連雀通り以北と府中方面は着々と整備が進み、両側から同時に攻められている状況。
しかし!平成19年策定の「東京都景観計画」にある国分寺崖線の景観保全、
都建設局の事業「野川の自然再生」とんぼたんぼなどとの整合性はどう説明するのか
これも小金井市と東京都の考えが聞きたい。

《現時点での結論》
東京都にとってもはけは貴重な社会的資源である。
そのことについて、都で検討をおこなっているのか?
おそらく都市整備局だけで決定している。
学者や区長で形ばかりの検討委員会をやっている。
それでいいのかと小金井市からの説明を聞き、思いを強くしました。

追記・はけ文からの要望の結果、ようやく小金井市のHPに地図が掲載されました。
ご参考にご覧ください。→地図

文責 はけ文(安田)

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